作務衣で一年

普段着として中心的に作務衣を着る生活をはじめて一年以上経った。今のところ、五着で着回せている。小ぬか雨降る中を歩き回ったときはさすがに堪えたが、まだ作務衣一枚で生活できそう。もう少し冷え込んできたら、かっこ悪い気もするが中にTシャツを着るようになるだろう。この冬に数着買おうかな。

  • 一着目:自作。かなり(一様でなく)色あせ、数年間死蔵されていたが、「ご近所で買い物」程度ならこれでいいや、と最近は着回しの一つに復活。傍から見ると「みすぼらしいおっさん」だろうが、つれあいに「一緒に歩きたくないからやめてよ」と言われていないのでセーフ、ということで。本来前あきの型紙*1だったのに、途中で面倒になって前あきをなくしたせいで腰紐がうまくしまらない欠点があるが、出来の悪いわが子の可愛さで不便を感じながらも着続けている。元々こげ茶。
  • 二着目:夏の時期に近所の洋品店で購入。相当安い。薄い。布がてろてろ。みすぼらしい。夏向けに腋の部分にカットが入っていて、姿勢によっては腋が見えてしまうというセクハラまがいの作務衣。これも「ご近所で買い物」なら O.K. と勝手にランクを設定して着ている。紺。
  • 三着目:アメ横の和装小物などを扱っているお店で購入。ちょっと安い。L を買ってみたらちょっと大きかった。生地はよく言えばさらっと、悪く言えばてろんてろん。体重が落ちていたころこれを着ていると、まるっきり手術用のガウンを着せられた入院患者だった。ちょっと気をつけないと前が大きくはだけ、胸元が見えてしまうというセクハラ服。水色。
  • 四着目:三着目と一緒に購入。ちょっと安い。こちらは M。安いがしっかりした生地でいちばんよく来ている。最近、部分的にいろあせが目立つ。安い分縫製が雑で、脇がちょっとほつれて穴が空いているがあまり気にしていない。このランクはもう一、二着買ってよさそう。茶。
  • 五着目:つれあいの見立てで、アメ横にて購入。今まではいちばん高い。一応、「いちばんまとも」と認識している。街に出かけたり、人に会ったり、というときにはこれを着ていくことが多い。青。

アメ横の店で買った雪駄(あれは草履かも)も、ほぼ毎日履いているのによくもっている。やっぱり、1,000 円で買えるようなやつはすぐ駄目になっちゃうな。

*1:1999 年発行、ONDORI の「和のふだん着」に掲載されていたもの