2009-06-12の読みさし
農と環境と健康 (ASAHI ECO BOOKS 19):50%
- 作者: 陽捷行
- 出版社/メーカー: 清水弘文堂書房
- 発売日: 2007/12/15
- メディア: 単行本
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北里大学の学長室から発行されていた「情報:農と環境と医療」を、アサヒ・エコ・ブックスの一冊としてまとめたものらしい。
目次
- 農・環境・健康をめぐる諸問題 <世界の動向>
- 農・環境・健康をめぐる諸問題 <日本の動向>
- 農・環境・健康 連携の現場 <世界の取組>
- 国際窒素イニシアティブ (INI)
- 地球圏-生物圏国際協同研究計画 (IGBP) - 地球環境変動と人間の健康
- オランダ・ワーヘニンゲン大学
- 国際土壌科学会議 - 土壌と安全食品と健康
- アメリカの農医連携教育・研究
- 農・環境・健康 連携の現場 <日本の取組>
- 農・環・医 言葉の散策
肥料とオゾン層破壊
窒素サイクル、リンサイクルを攪乱する、という意味で大量の肥料を使う農業はいかがなものか、と考えていたけれど、オゾン層の破壊にもつながっているんだねえ。フロンガスだけがクローズアップされていて、いまや問題は温暖化であって、オゾン層破壊問題は解決済みな空気が流れているように感じていたけれど、全然だめだね。
フロンガスにしろ、亜酸化窒素にしろ、安定な物質であるからこそ成層圏まで運ばれてしまい、そこで紫外線によって分解されるわけだ (で分解されたものがオゾンと反応する、と)。安定な物質ってことは処理するのにも外から大きなエネルギーを与える必要があるし、一旦逃げだしちゃったのを掴まえるのも難しいわけだ。なるほど。