2009-06-28の読みさし

食は庭にあり―家庭菜園で自給力をつけよう:100%

読了。

結局、散漫な印象、主題のはっきりしない印象、題名と中身の不一致感は最後まで続いた。「農業は自然ではない、環境破壊の始まりだ」という主張や「子どもは男女の別なく料理を覚えさせるべきだ」という主張など、私の意見と同じところが多いだけに残念だ。思想があっても、それを表現できる文章構成力がなければ、伝えることはできない。

ともかく題名は変えたほうがいい。「永田洋子随筆集」みたいな副題をつけておけば、私のように間違ってこの本を手にとり、題名から期待する内容が語られないイライラ感を抱かなくて済むようになるのではないだろうか。

とかなんとか言いつつ、あとがきまでしっかり全部読んだりして。

地球リポート (ASAHI ECO BOOKS):3%

地球リポート (ASAHI ECO BOOKS)

地球リポート (ASAHI ECO BOOKS)

性の境界―からだの性とこころの性 (岩波科学ライブラリー (74)):100%

読了。

性の境界―からだの性とこころの性 (岩波科学ライブラリー (74))

性の境界―からだの性とこころの性 (岩波科学ライブラリー (74))

女性ホルモンと男性ホルモンって、一方が他方の中間生成物だったりするんだね。

性の決定は、ホルモンの分泌側だけでなくて、受容体側がどうなっているか、も関係あるんだなあ。

いずれにせよ、この本は、性同一性障害がどのように発生するのか、ということを主題としながらも、性というものの役割、どのように決定されるのか、など、深く、しかし、読みやすく書いている良書と言える。中学生なら読めると思う。無論、大人が読んでも十分意義がある。是非、すべての人におすすめしたい。

規範とは道徳とは、ということは書かれていないけれど、そこまで思いが至る内容である。