2009-05-16の読みさし
シンメトリー:100%
まえがきにもあるけどオープンな本。数学の本は、数学者の習性から、どうしても証明をきっちりと載せた、つまり閉じた本が多い。けれど、この本はこんなものがあるよ、これも面白いっしょ、あとは自分で考えてみたら、的スタンスで書かれている。そこがよい。
もるちんにおすすめします。
あとで考えて楽しみたい話題。
ブとタのあいだ:52%
- 作者: 小泉吉宏
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2007/02/01
- メディア: 単行本
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くそったれなクルマ社会
この世界、少なくとも日本の社会はクルマ社会である。血管のように道路網が整備されている。血管のように物質を末端まで伝え、逆に末端の物質を回収している。クルマを前提に生活が営まれ、個々人が自由にクルマを乗りこなしている。それは、私の乏しい語彙の中でいちばんしっくりくる語で形容すれば、くそったれな社会である。もうちょっと婉曲的に上品に言えば、狂った社会、呪われた社会である。
ドライブという概念がある。「職業的」ではなく「ヒトやモノを運搬する目的」ではない目的でクルマを動かす行為である。クルマ社会の狂気を端的に現す概念である。