2009-06-08の読みさし
世界昆虫食大全:100%
- 作者: 三橋淳
- 出版社/メーカー: 八坂書房
- 発売日: 2008/11/01
- メディア: 単行本
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昆虫食に関する古今東西の記述を、多数集めてあるところが素晴しい。昆虫食関連の文献を探す人のバイブルとなるだろう。
ベネズエラのアリ入りソース
最近、耳にしたベネズエラのアリ入りソースについても記述があった。
オリノコ川源流地帯のサフェルナンド・デ・アタバポ町 (San Fernando de Atabapo) 付近に住むインディオのワイカ族 (=ヤノマモ族) は、アリをよく利用している。 まず、アリで独特のソースを作っている。これはキャッサバの搾り汁にアヒ (トウガラシ) と塩を混ぜたものであるが、酸味をつけるために、オレンジ色のアリを入れる。 ドロンとした汁で、これに肉や魚にかけて食べる。酸っぱいが旨いものだという。
ラープ・マンナ
白黒写真を見ただけではよくわからないが、よく見かけるような気がする。
キジラミの甘露かあ。今度林で見つけたら舐めてみよう。
食べてみたい昆虫
とりあえず、アウノメイガの幼虫は今度トウモロコシを栽培することがあればお目にかかれるだろうから、食べてみたい。
いちばん簡単なのは、トウモロコシをふかしたときにいっしょに茹で上がってしまったものをそのまま食べることだろうなあ。
アワノメイガもただの害虫ということではなくて、食べられる収穫物と考えれば楽しいものになるだろうな。
あと、甲虫の幼虫、たぶんコガネムシの幼虫の類も畑によくいるからこれも食べてみたいな。
昆虫食はなぜ少ないか
昆虫食はなぜ少ないんだろうか。本書では広く世界的に昔から行われていることを示唆している。
しかし、同時に「人間に寄生する昆虫」や「人間を最終宿主、昆虫を中間宿主とする寄生生物」が少ないことも示されていると思う。人間の生活圏に存在する昆虫の数、捕食可能な機会を考えると、異常とも言える少なさではないだろうか。そして、このことと、進化のメカニズムを考えあわせると、人間が昆虫をあまり食べてこなかったということを示しているのではないだろうか。なぜなんだろう。
昆虫料理に昆虫の姿そのままを出すべきか
本書では、昆虫の姿が見えないように加工したほうがいい、としているが、私は見えるようにしたほうがいいと思う。何を食べているかわかって食べているほうがいいよね、という理由で。カニやエビ、小魚なんかもそのままの姿で食べてるよね。それらとたいした違いはないし。
昆虫以外の虫食
クモとかミミズとかはどうなんだろうなあ。この本の範囲外だろうけど興味あるなあ。
食糧としての昆虫細胞培養
単位面積ならぬ単位容積あたりの食糧供給量を最大化する、という考えは、必然的に植物や動物の可食部だけを培養する、ということにつながるだろう。本書でも、地球外の天体での生活時およびその天体への移動時の自給自足には昆虫細胞の培養がよいだろう、と提案している。
しかし、私としては、単位容積あたりの食料供給量を最大化する、という考えかたに賛成しない。前にもこのブログに書いたが、タラの芽のフカシとかは、ちょっと身の毛がよだつ。人として「手が届く範囲」を微妙に越えてしまっているように感じる。養殖や栽培との違いを指摘することは難しいんだが。
ヤマザキパンはなぜカビないか―誰も書かない食品&添加物の秘密:80%
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- 作者: 渡辺雄二
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