2009-07-28の読みさし

大人のいない国―成熟社会の未熟なあなた (ピンポイント選書):100%

大人のいない国―成熟社会の未熟なあなた (ピンポイント選書)

大人のいない国―成熟社会の未熟なあなた (ピンポイント選書)

よく内田樹の研究室を読むのだが、その中でたまに出てくる「呪い」というものがよくわかった (呪い自体は「呪いと言論の自由」について論考するためのマクラなんだけど)。なるほど、インターネットには呪いが満ちている。

内田樹さんの文章には、いつも「そうか、自分がなんとなくもやもやと考えていたのは、こういうことだったのか」と思わされる。自分が考えていたことの、5000 歩くらい先を行っている。でも、表現はわかりやすくて、すんなり体に入ってくる。難しくて私には音読できない熟語がよく出てくるけれども。こういうかたと一度お会いして話をしてもらいたい。というか、二年に一度くらい会って話をさせてもらいたい。

かつての自分は潔さを保つことに腐心していた。最近はそれに疑問を感じ始めていた。それは大人にならないようにしていることなのかもしれない、と。この本を読んで思った。政治的に生きようとしているのも、コーヒーを飲まないように努力しているのも、人を待たさないようにしているのも、食品添加物を摂らないようにしているのも、もしかすると、大人になりきれないということなのかもしれないと、思わされた。

宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか?:2%

宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか?

宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか?

読み切れずに返却することになるでしょう、この本は。またそのうち読むかも。