組織の業務改善をネタに遊ぶことを考えてみる修行

一応組織の業務改善につながる、として、業務改善自体をネタに遊ぶことを画策している。さらに組織のメンバーのコミュニケーションも進むという、プロジェクトファシリテーション活動なのだ。ということにしておこう。

今回考えたのは、IdeanPoker*1。各自が持ち寄った組織への不満やら業務改善のアイディアを持ち札としてポーカーのようなやりとりをしてみようという試み。とりあえず用意するものは、トランプとチップ、人数分のペン、ホワイトボード(とかでかい紙とか Excel を動かしている PC とか)など。ディーラーが一人、プレイヤーが 5 人程度(たぶん、10 人までは大丈夫)、他にオーディエンスがいてもいい。

IdeanPoker のルール(rev. 0.5)

カードと意見
  • カードにはアイディアカードと不満カードがあり、それぞれに一意の番号が振られている
    • トランプを使う場合、赤い札がアイディアカード、黒い札が不満カードなどとする
  • 一枚のカードにはプレイヤー自身が持つ意見(アイディアもしくは不満)を一つ書く。
    • アイディアカードにはアイディアを、不満カードには不満を書く。
    • まったく同じ意見を別のカードに書いてもよい。たとえば三枚の不満カードに全部同じ不満を書く、など。
ゲームの構造
  • 2 回の「カードプール作成」
    • 各自から意見を書いたカードを出してもらい、投票で各意見の強さを決める
  • 5 回の「ラウンド」
    • 各プレイヤーが出したカードで勝者を決める
ゲームの進行1 最初のカードプール作成
  • ディーラーがプレイヤーにチップを $100 ずつ配る。
  • 各プレイヤーは 3 枚以上のカードをディーラーからもらう。
    • アイディアカードと不満カードのどちらでもよい。
    • 他のプレイヤーにはどのカードをもらったかわからないようにする。
  • プレイヤーは各カードに意見を書き、ディーラーに渡す。
    • まったく同じ意見を別のカードに書いてもよい。
    • 各プレイヤーはもらったカードに対してすべてこれを行う。
  • ディーラーはすべてのカードを回収後、よくシャッフルした後、ひとつずつ意見を発表する。
    • 意見をキーに一覧し、その意見が書かれたカード番号*2もわかるようにする。
    • 誰の意見かはわからないようにしておく。
  • 意見の一覧が終わったらディーラーは各プレイヤーにカードを返す。
    • そのカードを出したプレイヤーに返す。
    • 誰がどのカードか、どの意見かはわからないように留意する。
  • 投票によって各意見の点数を決める。
    • 各自持ち票数は 10 として、1 票単位で各意見に票を投じる。
      • 投票権を持つのは、プレイヤー、ディーラー、オーディエンス。
      • 一つの意見に 10 票まとめていれてもよい。自分の意見に票を投じてもよい。
    • 「得票数 * 倍率」をその意見の「みかけの点数」とする。
    • 「(得票数−意見の持ち主の投じた票数)* 倍率」をその意見の「点数」とする。意見の持ち主は複数の場合がある。
      • 倍率はアイディアカードが 3、不満カードが 1。すなわち、アイディアは不満の 3 倍の価値があるとする。
      • みかけの点数は公表するが、実際の点数の方は公表しない。
ゲームの進行2 前半のラウンド
  • 適当な方法でプレイヤーの順番を決める。
  • 最初の人から順にそのラウンドに参加するか、あるいは降りるかを決める。
    • 降りる場合、ポッドに $1 を出す。
    • まだアクティブプレイヤー(ラウンドに参加して、まだ降りていないプレイヤー)がいない場合は、ポッドに $1 〜 $5 の掛け金を出す。
    • アクティブプレイヤーがいる場合はコール、もしくはレイズ(増分は $1 〜 $5)する。
  • 2 週目も同様に各人がコール(前の人と同額掛ける)、レイズ(前の人より多く掛ける)、フォルド(降りる)を選択していく。
    • アクティブプレイヤーの掛け金が全員同じになるまで続ける。
  • 掛け金を配分する。
    • 全員のカードをオープンする。また、そのカードに書かれた意見の提案者(複数いる場合がある)、実際の点数も公表する。
    • 残ったアクティブプレイヤーが一人の場合、ポッドの掛け金を総取りする。
    • アクティブプレイヤーが複数人残った場合、各自のカードの点数(意見の実際の点数)がもっとも大きい人が勝者となり、ポッドの掛け金を得る。
      • 勝者が吹く数人いる場合は掛け金を等分する。端数が出る場合、足りない分をディーラーが補って等分する。
  • これを 2 回繰り返す。
ゲームの進行3 カードプールの再構築
  • 各プレイヤーは各自の持ちカードが 3 枚以上になるようにディーラーからカードをもらう。
    • すなわち、最初にもらったカードも含めて 5 枚以上になるようにする。(2 枚は 2 ラウンドで消費)
  • 枚数以外は基本的に最初のカードプール作成と同様。
    • 各プレイヤーは一回目のカードプール作成時に公表された意見を書いてもよいし、あらたな意見を書いてもよい。
    • 再度投票によって点数をつける。一回目につけられた点数は考慮しないで点数付けを行う。
ゲームの進行4 後半のラウンド
  • 1 回目、2 回目と同様、3 回目、4 回目、5 回目のラウンドを行う。
  • 最終的にいちばん多くのチップを持っているものを勝者とする。
  • これとは別にもっとも点数が高い意見を出したものも表彰する。

な、感じ。とりあえず。

*1:アイディアン・ポーカー、と読むことにしよう。indian poker をもじったつもりなのは恥ずかしいから内緒。

*2:たとえば、『アイディア「番犬を飼う」:ハートの 3, ダイヤの K』『不満「冷房利き過ぎ」:スペードの 10』など。