かぼちゃ羊羹

先週金曜日に作成したかぼちゃ羊羹についてのレポート。
羊羹、それは長年の夢だった。というのは大げさだけど、甘いもの好きで、小豆餡は思いついたときにさくっと作れるようになった自分にとって、ちょうどよさそうな難易度の甘いものとして目をつけていたのが羊羹だった。棒寒天を買って何ヶ月経っただろうか。木曜日にこのブログで「明日羊羹を作ろう」と書いて、自分を追い込んでみたのだ。

私のいつもの料理パターン*1により、「かぼちゃ餡と小倉餡の二層羊羹」を作ることになった。
まずは小豆の餡作り。乾燥状態で 1 カップの小豆から餡を作成。最近のマイブームにより、仕上げに少々水飴を投入。しっとりねっとりとした感じに、そしてまろやかな甘さに仕上がるのだ。できあがった餡がこちら。

このてかり具合が水飴が入っている証拠。今回もできあがりはややボロボロとした感じ。いつもしっとり感を残したいと思いつつ、余熱の効果を過小評価して練りすぎてしまう。今にも焦げそうな音を出している餡を、焦げないように練るところが好きで、ついつい時間をかけてしまう。学習してない。

かぼちゃは 7 月ごろ採れた雪化粧の 1/4 を利用。てきとーな大きさに切って蒸し、皮をいれないように裏ごし。皮の部分はこの時点でのおやつになる。思いつきでメープルシロップを投入。さっくりまぜる。きれいな色。400 g 超。

このあといろいろなことがあるのだが、とりあえず棒寒天を水に煮溶かした中に小豆餡を入れ、馴染ませてから型に。型は何にしようか餡を練りながら案を練っていたけど、結局は普通の密閉容器を利用。棒寒天を水と牛乳で煮溶かした中にかぼちゃ餡を投入。小豆餡がちょっと固まりだしたところにいろいろ工夫して注ぎ込んだけれど、どうやっても注ぐ勢いでかぼちゃ餡が小倉餡層を破壊してしまう。いい加減疲れていたのでまあいいや、ということで放置。粗熱が取れたら冷蔵庫へ。

翌日、取り出してみるとしっかり固まっていた。そして層がきっちり三層にわかれていた。どうやら、牛乳が分離したらしく、下から小倉餡層、かぼちゃ餡層、牛乳かん層になっている。総量 1100 g。とらやの中型羊羹なら二本分、しめて 3,360 円。

できあがりは、描いていたかぼちゃの風味溢れるしっかりどっしりとした羊羹のイメージではなく、どちらかというと固めの水羊羹。かぼちゃの風味よりも牛乳のにおいが勝ってしまっているように思えた。
自分としては失敗作なのだが、つれあいが M さまのご両親やら、いろんな人にあげたりして冷や汗(まあ、内心嬉しいと思っているけど)。皆さんの評価はまあまあよかった様子。「この小豆の部分ないほうがかぼちゃの味がしていいですよ」という声には嬉しいやら悲しいやら。かぼちゃ羊羹はおまけだったのに、小豆の立場は ...。

とりあえず、とんでもないものができないことは確認できたので、いろんな配合で試したり、いろんな食材を試したりしてみたい。しっかりどっしりした羊羹も作りたいし、芋羊羹も作ってみたい。

*1:これもそのうち記す予定