夕ヶュ≠式料理術 其の八 - ゴミを減らす

野菜クズ、だしがらなどのゴミを出さないようにするスゴ技

「野菜クズ」や「だしがら」で検索すると、ふりかけやらコンポストやらの利用法が引っかかります。私も、だしがらでふりかけを作ったり、根菜をたくさん食べる時期に剥いた皮を冷蔵保存しておいてキンピラにしたりしたことがあります。確かに無駄なく素材が使えて、エコって感じでいいですよね!
でも、料理のときに出るのはちょこっとずつなので、ある程度量がまとまるまで保存する手間があったりしてちょっと面倒。習慣になればきっと面倒に思わないんだろうけど、ちょっと面倒だと習慣づけるのも大変で、ま、いいや、ってやっぱり捨てちゃうことになりますよね。皮を剥かずに調理したり、かつおぶしやにぼし、わかめなどもそのまま具にしてしまったり、というのも無駄がないいい方法なんだけど、見栄えを大切にしたいとか、雑味が出ないようにしたいとか、味が均一にしみこむようにしたいとかで、やっぱりゴミが出てしまうことはありますよね。

そこで! 素材を無駄にしない、しかも、面倒なことが一切必要ないスゴ技を教えちゃいます!

その方法は、なんと、
食べちゃう、のです! ニンジン、ダイコンの皮は、ピーラーで剥きながら食べちゃいましょう。だしをとったあとのけずりぶしはまるめてそのまま食べちゃいましょう。にぼし、いりこ、こんぶもいけます。できただし汁の味、そして、だしがらに残った味、からだし材の良し悪しもわかる(かも)! あなたのために―いのちを支えるスープの中で辰巳芳子氏も書いています。

炊き出す限界の見極めは、煎汁の味にもまして、炊き出している玄米を味わうとよくわかる。味が残りすぎていれば、煮出し不足である。

ニンジンの葉、ダイコンの葉、カブの葉、セロリの葉、目的の料理に必要がないのであれば、調理中に食べちゃいましょう。ほうれん草の根の周りの赤い部分は、茹でたあとに切り落とし、食べちゃいましょう。栗の渋皮も食べちゃいましょう。

「料理における食材」が、「工作における材料」とは違って、生きているものの一部を利用する、というのが理解できて*1、食育としてもいいですよね。
あと、料理中ってわりとコバラ君が活発的になったりしますが、その対策にもいいですよ。

私も日々、いろんな食材の「普段捨ててしまうようなところ」を食べて楽しんでいます。どんな味がするのか、ひと手間かけたら一品になるかも、もしかしたらお腹を下すかも、とわくわくどきどきしてます。料理をする人の特権ですよね! コツとしては、探究心を持つことと、すぐに食べることカナ。すぐに食べずに、一旦脇においておくと、その瞬間に「生ゴミ」に変化して食べる気がなくなりますのでご注意!

文体を

クックパッド風にしようと思ったけど、あそこまで行くのは私の性格では無理だな。これくらいのはじけ具合が限度。

*1:理解できていない、あるいはわざとしていないと、必要ない部分を無造作に捨てるような発想が出てきてしまう。加工食品の製造過程で製造される多量のゴミも、それがゴミと認識されるのは単なる「材料」としてしか見ていないからである。