紙とペンでできる二人遊び、漢字コネクト 4

紙とペンがあればできる二人遊びをいろいろ考えてみた。そのうち、実際にやってみていちばん面白かったのがここで紹介する漢字コネクト 4。

  • 必要なもの
    • 書き込める紙
    • ペン (2 色あるとなおよい)
  • あるといいもの

ルールはコネクト 4 (重力付き四目並べ) と同じ (交互に駒を置いていって、縦横斜め四つ駒が並んだ方が勝ち) だけれど、各自、駒を置く代わりに熟語になるように漢字を書いていく、というしばりがある。詳しくは実例を含めて。
まず、紙に枡目を描く。枡目じゃなくて縦線を 10 本くらい引いて、それと垂直な線 (水平線) を一本引いておくのでも構わない。この水平線 (もしくは枡目のいちばん下の線) が地面になる。

                         
                         
                         
                         
                         

それぞれが枡目に漢字を書いていくので、区別がつくよう、先手は漢字を丸で囲んで後手は四角で囲む、とか、先手は赤いペンで書いて後手は黒いペンで書く、などと工夫する。
先手は好きなところに漢字を置く。たとえば、「人」という字を書いたとする。

                         
                         
                         
                         
                       

後手は「人」の隣に漢字を書きたいと思ったとする。その場合、「人○」という熟語ができる漢字しか置けない。ここでは「人身」になるように「身」を書いたとする。

                         
                         
                         
                         
                     

続いて先手が「化身」になるように「化」を、後手が新たに離して「心」を書いたとすると次のようになる。

                         
                         
                         
                       
                   

次に先手が「他人」になるように「人」の上に「他」を書くと次のようになる。

                         
                         
                         
                     
                   

このように縦か横かどちらかで熟語になっていれば、そこに漢字を書くことができる。「他化」という語はないけれど、「他人」はあるので O.K. ちなみに、縦と横両方につながる (最大では前後と下方向の 3 方向) 漢字でも構わない。

続いて後手が「進化」となるように「進」を、先手が「下心」になるように「下」を、さらに後手が「心配」になるように「配」
を、先手が「身体」となるように「体」を置いたところまでを示すと次のようになる。

                         
                         
                         
                   
               

次に先手が「体」の上に漢字を書くと、横に先手の漢字が四つ並ぶことになる。そうなったら先手の勝ち。なので後手はそこに漢字を書いて防ぐしかない。もし、そこに置ける漢字、「化○」か「○体」か「○下」に相当する「○」を思いつかなければ別のところに漢字を書くしかない。もちろん、先手もそこに置ける漢字を思いつかなければ後手の負けにはならない。

ここでは、後手が「肉体」となるように「肉」を書いたとする。それに対して先手が「豚肉」となるように「豚」を置いたのが次の局面。

                         
                         
                       
                 
               

次に後手が「配」の上に漢字を置きたいと考えたとする。このとき、そこに「心」を置くことはできない。というのは、漢字コネクト 4 には、一度出現した熟語が二度出現することを禁止する、というルールがあるからである。同じ漢字が何度も出現することは構わない。
ここでは「下限」になるように「限」を後手が書いたとする。先手がその上に「上限」になるように「上」を書いて応じ、さらに後手が「配下」となるように「下」を書いたとする。

                         
                         
                     
               
             

今度は後手側がリーチ (あと一手で勝ちの状態) なので、先手は「下部」となるように「部」を置いてしのぐ。すると後手が「養豚」となるように「養」を置き、もう一度リーチをかける。

                         
                       
                     
               
           

先手は「靴下」となるように「靴」をおいてしのぐ。

                         
                       
                   
               
           

この局面、先手は「上」の右側か右上かに漢字を置けば勝てるので、先手必勝の形である。が、しかし漢字コネクト 4 の場合、そこに置くべき漢字を思いつけるか、そして正しく書けるか、という問題があり、最後までやってみないとわからない。

後手、「養子」となるように「子」を置き抵抗を試みる。

                         
                     
                   
               
           

ここで先手は「●」に漢字を書いてリーチをかける。次に後手が「○」に置いたら「▲」に置いて (斜めに四つ並ぶ)、「○」に置かなければ「○」に置いて (横に四つ並ぶ) 勝ちになる。

                         
                   
                 
             
           

戦略としては、ふたつ考えられる。ひとつは簡単で熟語が作りやすい漢字を「●」に置き、後手がそれに応じて考えた「○●」も比較的簡単で自分が「▲○」を容易におけるようにする戦略。もうひとつは、後手が「○●」を思いつけないけど自分は心当たりがある、というような漢字を選んで「●」に書く戦略。

ここでは、先手「川」、後手「役」と進み、先手が「苦」を置いて勝ったとする。終了図は次のようになる。

                         
                   
               
             
           

その他

  • 漢字は楷書で書く。正しい字でなければならない。
  • ゲーム後に辞書で確認を行ってもよい。
    • 「そんな語あったっけ」という確認
    • 「その漢字あってる?」という確認
    • 語としては思いついたけど漢字がわからなくて書けなかった語の確認
    • つながる漢字が思いつかなかった漢字を含む語の確認
  • 漢字を書く時間制限を設けても面白い。
    • 1 分くらいが適当。
    • リーチがかかっているのに思いつけなくて置けなかったりする

発展型

  • 地面に最初から漢字が埋まっている (したがって地面に置く際にも熟語になるようにしなければならない) ようにしても面白いかもしれない。