伝統野菜

  • 伝統野菜というものは、その土地土地にあったものが作られてきた。
    • 偶然 and/or 品種改良という形で、「品種」そのものが「作られて」きた。(赤ネギ、という品種自体を作ってきた)
    • 土地土地の土壌、気候、嗜好などの地理的、社会的環境にあったものが「作られて」きた。(赤ネギが生産されてきた)
  • 伝統野菜の作られる範囲は比較的狭い地域である。
    • 上に挙げたような地理的、社会的環境によって決まる。
  • 伝統野菜が作られる地域は行政区画とは必ずしも一致しない。
    • 基本的には、上に挙げたような地理的、社会的環境によって決まり、行政区画とは関係がない。
    • 稜線、河川など地理的特徴が行政区画の境界を定めているケースもあり、その場合、行政区画と一致することもある。
    • 行政区画により人的交流(社会的環境)が影響を受け、それによって伝統野菜の作られる地域が変化することもある。
    • 行政による「奨励」などにより、伝統野菜の作られる地域が変化することもある。
  • 盛衰
    • 伝統野菜は我々が「期待する」ほど古くから作られているわけではないものも少なくない。
    • ここ 30 年くらいの社会構造変化の中で、大多数の伝統野菜は姿を消した。
    • 一部伝統野菜は作りやすさなどから全国区化した。(苦瓜、小松菜とか)
    • 「失われた伝統」への思慕や「見直し」運動の中で一部の伝統野菜は、「貴重」「郷愁」という付加価値がついた商材となった。
    • 地域振興の一環として、ひっそり作られてきた伝統野菜が突如「名物」に仕立て上げられることもある。(水産物などでも)